よくある地名の語源 「の」

のぼりお(登リ尾)【登尾山(宮内)、登尾(瀬里)、登り尾(打井川)、登り尾(戸川)】

 オ(尾)は山裾の末端。登尾口とか登尾山の地名がかある。隣の村へ往来する山道の登り口、二股のなった谷川の間の稜線への登り口を登尾というか。「オリツキ」は隣村から峰越しに降り着いたところの地名をいう。

のつご(ノツゴ)【野ツコハイ(高野)、野ツチ(東川角)、野ツチ(古城)】

 ノツゴは農耕神を祀った小祠。四国地方に見られる。人に憑りつくという御霊系の妖怪の伝説のある所(地名用語語源辞典)

 高知県には、ノツゴの宮、野津子、野津高、野津天王などの小祠や地名がある。夜の山道で幼児の泣き声のしてくる怪異を宿毛市橋上でノツゴという(綜合日本民俗語彙)。子どもが夜外出するのを戒めるためノツゴ伝説を使って躾けている。

 高知県の地名では、ノツゴ(香美市佐竹・香美市西後入・香美市韮生野・香美市有瀬・南国市国分・南国市片山・南国市田村・いの町枝川・いの町上八川上分・越知町越知・越知町南片岡・日高村本村・須崎市浦ノ内今川内・)、野津后(安芸市川北)、竹ノツゴ(香美市岩積)、野都合(南国市大埇)、ノツゴ山(高知市御畳瀬)、野津ゴ(佐川町丙)、野津午(佐川町黒畑)、野津子(日高村本郷)、野津後(土佐市谷地)、野津胡山(須崎市下分)に見られる。四国西南部の地名かと思われたが実際は高知県では中部(物部川、仁淀川流域)に多く分布する。 

(20170926現在)


ちめい

■語源


■四万十町の採取地


■四万十町外のサイノウの採取地