すげのさこ(スゲノサコ)【下岡・小石・下津井・古城/スケノ沢(大正)、スゲヲガイチ(日野地)、菅野々(上秋丸)、スゲノ谷(本堂・弘見)】
スゲは、菅笠(すげがさ)などに編まれるスゲ属の植物で、主にカサスゲなど大型種の葉が利用される。菅笠や蓑など作るのに必要なため、萱場と同じように入会地として利用され、それが地名となったのではないか。
高知県内にも、菅(須崎市浦ノ内西分・同東分)、菅原(東洋町野根・土佐市蓮池)、菅ノ沢(芸西村西分)、菅沢(香美市香北町中西川)、菅谷(津野町北川)、菅ノ谷(南国市白木谷)、菅山(須崎市浦ノ内西分)、スゲノ谷(香美市香北町日浦込)、スゲノサコ(芸西村久重乙)、スゲノクボ(いの町上八川上分)、スゲノ原(佐川町四ツ白)、莎原(南国市明見)など多数見られる。
すずがもり(鈴ヶ森)【日野地△中土佐△津野町/標高1054.1m】
すず(鈴)【】
『分類山村語彙』はスズを「伊予の周桑郡あたりでいふ茅の方言」という。『地名用語語源辞典』では「スズ ①稲積の形をした山(高知は稲積をイナグロという)②ささ原③清水の湧き出るところ④徳利(神前に供えるオミキスズ)などの意味があり、伊予では茅のことらしい。県内のスズ小字は115か所。
安芸の歌人・川村与惣太は黒潮町鈴の地で「御祓する川瀬の波の涼しさは はや水かみに秋や立つらん」と詠んだ。鈴は神社の社頭につるすものなどだが、別に稲わらを積んだ「稲むら」をススといい突起形状から山名・岬に多い。もう一つは「湧泉」の意でおみき徳利を「スズ」という。
鈴は、「邪気を払う鳴り物」 として、神社の社頭に吊るすもの、神楽・能楽の楽器としてつかうもの、参詣人や巡礼者がもつものなどに利用される。一方で、律令時代の駅制において馬に乗る身分証として「駅鈴(えきれい)」が用いられたという。鈴は鐸の字も当てられるが、駅の旧字も驛で「馬」と「睪」である。「睪」が次々とつらなる様を表すことから、乗り換えの馬を置く中継所が「駅(驛)」となる。
すべりみち(辷道)【東川角地区の集落・班】
(20150601現在)
■語源
■四万十町の採取地
■町外の採取地
