よくある地名の語源 「す」

すげのさこ(スゲノサコ)【下岡・小石・下津井・古城/スケノ沢(大正)、スゲヲガイチ(日野地)、菅野々(上秋丸)、スゲノ谷(本堂・弘見)】

 スゲは、菅笠(すげがさ)などに編まれるスゲ属の植物で、主にカサスゲなど大型種の葉が利用される。菅笠や蓑など作るのに必要なため、萱場と同じように入会地として利用され、それが地名となったのではないか。

 高知県内にも、菅(須崎市浦ノ内西分・同東分)、菅原(東洋町野根・土佐市蓮池)、菅ノ沢(芸西村西分)、菅沢(香美市香北町中西川)、菅谷(津野町北川)、菅ノ谷(南国市白木谷)、菅山(須崎市浦ノ内西分)、スゲノ谷(香美市香北町日浦込)、スゲノサコ(芸西村久重乙)、スゲノクボ(いの町上八川上分)、スゲノ原(佐川町四ツ白)、莎原(南国市明見)など多数見られる。

すずがもり(鈴ヶ森)【日野地△中土佐△津野町/標高1054.1m】

  鈴は、「邪気を払う鳴り物」 として、神社の社頭に吊るすもの、神楽・能楽の楽器としてつかうもの、参詣人や巡礼者がもつものなどに利用される。一方で、律令時代の駅制において馬に乗る身分証として「駅鈴(えきれい)」が用いられたという。鈴は鐸の字も当てられるが、駅の旧字も驛で「馬」と「睪」である。「睪」が次々とつらなる様を表すことから、乗り換えの馬を置く中継所が「駅(驛)」となる。

 

すべりみち(辷道)【東川角地区の集落・班】

(20150601現在)


ちめい

■語源

 

■四万十町の採取地


■町外の採取地