折合

おれあい


20150608初

20170626胡

【沿革】

 長宗我部地検帳では土佐国幡多郡上山郷地検帳に「北川折相村」として記録されている。

 それ以降の地誌である州郡志(1704-1711)、南路志(1813)ともに「折合村」とある。 

 明治22年(1889)4月1日、明治の大合併により、幡多郡田野々村、北野川村、烏手村、相佐礼村、弘瀬村、折合村、市ノ又村、上宮村、芳ノ川村、打井川村、上岡村、下岡村、瀬里村、四手ノ川村、西ノ川村、中津川村、大奈路村、下津井村、江師村、下道村、木屋ヶ内村、小石村の22か村が合併し「東上山村」が発足し、折合村は大字となった。 

 昭和23年(1948)4月1日、大正町から境界変更して窪川町の一部となる。

 昭和30年(1955)1月5日、高岡郡窪川町は、 松葉川村・仁井田村・東又村・ 興津村と 合併し新設「窪川町」となった。

 平成18年(2006)3月20日、高岡郡窪川町と幡多郡大正町・十和村が合併し新設「高岡郡四万十町」となる。

 地区内は数世帯で、行政区としてはいわゆる限界集落から消滅集落へとなりつつある。

 

【地誌】

 旧窪川町の西部。四万十川の支流井細川の上流山間地域。西は山を隔てて旧幡多郡大正町に接する。戦前に旧大正村から旧窪川村に境界変更となった。川沿いに県道328号小味野々川口線が通る。日本一といわれた「折合ヒノキ」がある。 

(写真は1975年11月撮影国土地理院の空中写真。写真山地に南流する井細川の上流域が折合地区) 

 

【地名の由来】

 


地内の字・ホノギ等の地名

【字】(あいうえお順)

 イタキ、イタギ山、イテノ谷、イデノ本、大良屋式岡屋式、尾崎山、折合川、カカリヲ、カシタ、カハスサコ、上源見山、カヤノキ、カワツサコ、ケンミ、ケンミ下源見山、小松尾山、坂島山、猿屋大畝山、四十畑山、寺駄場、シモゾリ、下タナロ、神田、大御山、タカノトヲ、タキ山、瀧山、長者ケ奈路山、チョチ、ツリトイ、トリコエ、ナロ畑、根木ノ尾山、拂川南平山、拂川山、ヒソキ、ヒビラ山、フカアセ、ホキ、ヤフノヲ、留駄場【42】

 

(字一覧整理NO.順 折合p52~53)

 1ヒソキ、2シモゾリ、3イデノ本、4タキ山、5イタギ山、6留駄場、7大良屋式、8ツリトイ、9神田、10岡屋式、11チョチ、12タカノトヲ、13ケンミ下源見山、14ヒビラ山、15ホキ、16カヤノキ、17ナロ畑、18下タナロ、19イテノ谷、20長者ケ奈路山、21根木ノ尾山、22大御山、23坂島山、24猿屋大畝山、25拂川山、26上源見山、27四十畑山、28拂川南平山、29尾崎山、30トリコエ、31寺駄場、32カワツサコ、33カハスサコ、34カカリヲ、35折合川、36ヤフノヲ、37瀧山、38カシタ、39イタキ、42ケンミ、44小松尾山、45フカアセ

 

【ホノギ】北川折合村(上山郷地検帳p33~35)

 ▼下窪ツイ口南ハ下ケミ谷折相川仁井田分ヒソ原境詰テ

検地は井細川の桧生原境から上流に向けて進む

 西本三十代地、東本壱反四十代地、ケミ谷、北ノ上、マハシノモト、大ノヤウヤシキ、ゲンミカカウ、ホキ、タハ、西谷、寺ヤシキ、ヲキヤシキ、岡ヤシキ

 

 

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【通称地名】

 

 

【山名】

山名(よみ/標高:)

 

【峠】

峠(地区△地区) ※注記

 

【河川・渓流】

井細川(高知県河川調書p57)

川の内川(四万十町橋梁台帳)

 

 

【瀬・渕】

 

 

【井堰】

 

 

【城址】

 

 

【屋号】

 

 

【神社】 詳しくは →地名データブック→高知県神社明細帳 

  折合三所神社/35おれあいさんしょじんじゃ/鎮座地:奈路畑 ※村社。現在の鎮座地は奈路畑ではなく、折合集会所の脇

 


現地踏査の記録


地名の疑問


出典・資史料

■長宗我部地検帳(1597慶長2年:幡多郡上の1p33~36)

  折合は「慶長弐年正月廿八日 土佐国幡多郡上山郷地検帳 喜多川村 瀬里村 下岡村 上岡村 四手川村」の簿冊に記述されている。現在の市ノ又、烏手、相去とこの折合地区は、喜多川村(北川村)の枝村として位置づけられている。検地は北の川から相去川を上り相去の東又から折合に山越えで入っている。地検帳では北川折相村と書かれている。

 地内の検地は「下窪ツイ口南ハ下ケミ谷折相川仁井田分ヒソ原境詰テ」の添え書きのように、桧生原境から井細川を折合上流部に向かう。ホノギ「大ノヤウヤシキ(大良屋式)」、「ホキ(ホキ)」、「寺ヤシキ(寺駄場)」、「岡ヤシキ(岡屋式)」などが比定される。

 「本田2町1反、出田5反。合 2町6反」

 寺社に関連する田畑、屋敷地は見られない。

 

■州郡志(1704-1711宝永年間:下p331)

 折合村の四至は、東限仁井田神之川村西限芳川村南限仁井田久原村北限中津川界小松尾東西一里十町南北二里半戸凡九

 山川は、大江山・根之尾山・須見山・板島山・拂川山・獵屋山・長者奈呂山(皆在村北)、折合川谷(自村西流出)、須見谷(自村東流出)

 寺社は、福壽庵、川内大明神とある。

 

■郷村帳(1743寛保3年)

 寛保3年に編纂した「御国七郡郷村牒」では、石高26.949石、戸数4戸、人口17人、男7人、女10人、馬3頭、牛0頭、猟銃2挺

 

■南路志(1813文化10年:③p626)

245折合村 地二十六石九斗四升七合

川内大明神 サルヤ山 正体鏡 祭礼十月廿四日

白王荒神 川内末社

六十四社 後宮 正体鏡 祭礼十月廿四日

 末社 山神・荒神・若宮・スポ神 境内ニ有

福壽庵 退転 本尊勢至観音堂のミ残

 

■ゼンリン社(2013平成25年)

p26:折合、井細川、折合集会所

p13:折合、井細川、しじゅうはた橋猿屋口橋

 

■国土地理院・電子国土Web(http://maps.gsi.go.jp/#12/33.215138/133.022633/)

折合、井細川

※神社記号の位置から遷宮されているのではないか?

 

■基準点成果等閲覧サービス(http://sokuseikagis1.gsi.go.jp/index.aspx)

藪ヶ尾(三等三角点:標高690.66m/点名:ヤブノオ)折合字ヤブノヲ114-1番地

※この「藪ヶ尾」三角点の所在は点の記によると字「ヤブノヲ」となっているが、字「チョチ」、「イタキ」と奥神ノ川の境と思われる。

 

■高知県河川調書(平成13年3月/p57)

井細川(いさい/四万十川1次支川井細川)

左岸:折合字岡ヤシキ72-2

右岸:折合字オウマエ山国有林

河川平均延長:11,270m / 2.94Ak㎡ / 14.5 Lkm

 

■四万十町橋梁台帳:橋名(河川名/所在地)

折合一号橋(不明/折合  )

折合二号橋(不明/折合  )

折合川橋(井細川/折合字ヤブノヲ114-14)

奥折合橋(川の内川/折合字寺駄馬75-1)

 

 

■四万十町広報誌(平成26年11月号) 

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