峰ノ上

みねのうえ


20150608初

20161122胡

【沿革】

 長宗我部地検帳に「嶺之上之村」

 それ以降の地誌である州郡志(1704-1711)南路志(1813)ともに「峯之上村」とある。

 明治22年(1889)4月1日、明治の大合併により、窪川郷上番の高岡郡窪川村・西原村・若井村峯ノ上村金上野村見付村大奈路村根元原村神ノ西村・大向村・高野村・根々崎村・若井川村、窪川郷下番の宮内村・仕出原村・大井野村・口神ノ川村・中神ノ川村・奥神ノ川村・檜生原村・寺野村・川口村・天ノ川村・秋丸村・野地村・家地川村、仁井田郷の東川角村西川角村、これら28か村が合併し新設「窪川村」が発足し、峯ノ上村は大字となった。

 大正15年(1926)2月11日、窪川村は、町制を施行し「窪川町」となった。

 昭和23年(1948)4月1日、幡多郡大正町の一部(折合)を編入した。

 昭和30年(1955)1月5日、高岡郡窪川町、東又村、興津村、松葉川村、仁井田村が合併し新設「窪川町」となった。

 平成18年(2006)3月20日、高岡郡窪川町と幡多郡大正町・十和村が合併し新設「高岡郡四万十町」となる。

 地区内の班・組編成はなく、一つとなっている。

 

 【地誌】

 旧窪川町の南端。南は幡多郡黒潮町に接する。四万十川の支流若井川の上流谷間に開けた平地。国道56号が通 り、集落は国道沿いにある。町内ではどぶろく特区による2番目となる日本酒が醸造されている。天満宮がある。

(写真は1975年11月撮影国土地理院の空中写真。写真中央が峰ノ上地区) 

 

【地名の由来】

 


地内の字・ホノギ等の地名

【字】(あいうえお順)

 池ノ谷山、泉ケ谷奥山、イツカタニ、イヅガ、大田、大谷山、大畑、大畑山、カタ坂、勝取薮、上ヤシキ、カラト越山川原田、川原田山、キビシリ、キビシリ山、窪田、窪田山、越ト山、コミ山、五郎田、サデカ谷山、下ヤシキ、土橋、土橋山、寺山、鳥落、鳥落山、長尾山、西谷、ヒヨトリ越、深澤、松葉、向ヤシキ、ムシロ谷、ムロシ山ノ下【38】

 

(字一覧整理NO.順 峰ノ上p11)

 1大畑、2大田、3上ヤシキ、4川原田、5鳥落、6西谷、7窪田、8土橋、9勝取薮、10ムロジ谷、11キビシリ、12向ヤシキ、13、14山ノ下、15松葉、16深澤、17イヅガ、18大畑山、19川原田山、20鳥落山、21窪田山、22土橋山、23カラト越山、24(欠番)、25長尾山、26サデカ谷山、27ヒヨトリ越、28コミ山、29(欠番)、30五郎田、31キビシリ山、32越ト山、33ムシロ谷、34(欠番)、35大谷山、36カタ坂、37池ノ谷山、38寺山、39イツカタニ、40(欠番)、41泉ヶ谷奥山、42ムロシ

※字マスターの「下ヤシキ」は、字一覧にない。

※「6西谷」は集成図にない。 

 

【ホノギ】嶺之上之村

〇仁井田之郷地検帳 五(高岡郡下の2/検地日:天正17年3月4日) 

 ▼嶺之上村(p497~)

 フカ沢イツノヲク、島ノ本、礼音庵寺中、竹ノ下、レウヤシキ、ヲキヤシキ、中マヤシキ、ニイヤ、クホタ、シマノモト、戌亥、大畠谷、戌亥道、アリノキ谷、アリノキタ、東谷、エノ木ノ下、ムカイヤシキヤマノ下トウケキヒシリ、道ソエ、ヒノ谷、ムロシ、コヤノモト、河原田、アカハケ、トリヲチカツトリヤフ西谷、フタマタ、カロウトノコエ大道 

 

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206峰ノ上字名一覧表.pdf
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206峰ノ上全図.pdf
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206峰ノ上・集成図.pdf
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【通称地名】

 

 

【山名】

山名(よみ/標高:)

 

【峠】

カロウト越(峰ノ上地区△金上野地区) ※注記字名では「カラト越山」。 →参照「カロウト」

片坂

 

【河川・渓流】

山ノ下谷川(橋梁台帳)

ムロジ谷川(ゼンリン社)

 

【瀬・渕】

 

 

【井堰】

 

 

【城址】

 

 

【屋号】

 

 

【神社】 詳しくは →地名データブック→高知県神社明細帳

天満宮/16てんまんぐう/鎮座地:上屋敷 ※村社

 


現地踏査の記録


地名の疑問


出典・資史料

■長宗我部地検帳(1588天正16年:佐々木馬吉著「天正の窪川Ⅰ」)

 地検帳には嶺之上之村と記しており、前述の若井川部落同様枝村をもたない単独の村である。(同p87)

・神社

 天満宮(村社/字上屋敷鎮座)/合祀:春日神社、須賀神社、竈戸神社

山之神社、水波女神社

境内社:西原霊社

・寺院

 礼音庵(字島ノ本)、観音堂(地検帳には無記録)

 

■土佐州郡志(1704-1711宝永年間:下p292)

 峯之上村の四至は、西限若井川村南限幡多郡一之瀬村北限金上村東西七町南北六町其土赤村中有川流

 山川は、牟羅宇志谷

 寺社は、天神社、牛頭天王とある。

 

■郷村帳(1743寛保3年)

 記載なし

 

■土佐一覧記(1772-1775明和・安政:山本武雄著「校注土佐一覧記」p296)

 安芸の歌人・川村与惣太の歌。「若井」の次に収録

峰の上

越て行くをち方人の跡見へて 折敷のこす峰の椎柴

※幡多にむかう片坂を急いで降りいく旅人の姿が遠くに見える。一夜の床からあわただしい旅のようすがうかがえる。(勝手読) 

※図書館本系統本では「峰ノ上」の記述はない。広谷系統本では寺森(寺野)→川口→秋丸→埜地→天川→若井→峰ノ上の順。

※椎柴の季節は晩秋(10月)

 

■南路志(1813文化10年:③p298)

153峯之上村 仁井田郷本堂之内、又云窪川郷十三村之一也。 地八十石五斗五舛三合

今本田七十九石八斗余、新田十九石八斗余、家數十三軒、人高四十四人

牛頭天王 マツハヤシキ

天満天神 ムロウシ谷 祭礼九月廿四日

地蔵 レイヲウアン

観音 向ヤシキ

古城

 

■ゼンリン社(2013平成25年)

p104:峰ノ上、ムロジ谷川、天満宮

p99:峰ノ上

 

■国土地理院・電子国土Web(http://maps.gsi.go.jp/#12/33.215138/133.022633/)

峰ノ上

 

■基準点成果等閲覧サービス(http://sokuseikagis1.gsi.go.jp/index.aspx)

峰の上(四等三角点:標高467.42m/点名:みねのうえ)黒潮町市野瀬字シンダハタ907-29番地 

 

■四万十町橋梁台帳:橋名(河川名/所在地)

山ノ下橋(山ノ下谷川/峰ノ上字ムロシ谷203)

新田橋(不明/峰ノ上字下ヤシキ593)

向橋(若井川/峰の上字向ヤシキ267-1)

無名橋(山ノ下谷川/峰ノ上字山ノ下317―1)

 

■四万十町広報誌(平成26年4月号)

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ぶら〜り散策0206【峰ノ上】20140401.pdf
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