よくある地名の語源 「け」

けご(警固)【】 

①クエ(崩)・ゴ(処)の約か②鎌倉時代、御家人の警固番役のちなむ地名③室町幕府の職制である警固役にちなむもの。

 

けた(桁・毛田)【本山町木能津桁集落、四万十市西土佐須崎下桁集落ほか山間部に多数】  

 高知県山間部の地形地名で山の中腹部を桁という(民俗地名語彙辞典)。一般的には、家屋の梁や橋梁の桁など、構造物の水平にかけわたされた部材の名称をいう。他の県では、陸に近い海・波打ち際をさす地名例があるが高知県内はすべて山間地域である。

 本山町木能津には桁集落があり、四万十市西土佐須崎に下桁川(四万十川第二支川目黒川の支流)と下桁集落がある(国土地理院地形図)。高知県内の小字では、西は香美市土佐山田町西後入ケタノヲク、東は四万十市蕨岡東桁ヶ谷と県内の山間部に広く分布し小字で65か所みられる。特に嶺北地域に広く分布し、高知市の鏡川上流域にも多く分布する。

 『寺川郷談』には「山の峰をケタと」云、カウマヘ共云、高山の嶺をケタカウマヘなどと云」とある。また『明治大正時代国府村民俗語彙』では「けた 峯・山ノ高キ所・畝・岸ノ上」とある。

 災害地名に詳しい小川豊は『地名と風土』で「背後の山から地滑った土が、麓に堆積してケタをつくる」と説明する。土佐町峯石原(東石原)に大桁・石神ケタ・新屋桁の小字があるが嶺北一帯は地滑り地帯であり、峯石原集落もそのような中腹の小平地といった地形である。 

 

げとうぞう(下藤蔵)【下津井地区の元集落】 

 

 

げんだゆうくしやま(現太夫串山)【相去△芳川】 

 

 (20230226現在)


ちめい

■語源

 

■四万十町の採取地

 

 

■町外の採取地